FIELD LOG #001

オンラインで足りる関係に、それでも顔を出す

派遣会社のDX支援地方の人材派遣会社事業計画 → 営業 → 採用 → 経理

原則はオンラインの定例。それでも季節に一度は現地へ行く。画面越しでは出てこない話が、そこにあるからです。

この会社とは、ふだんはオンラインで定例をしています。資料は前もって送り、終わったら議事録を返す。それだけでも仕事は回ります。

それでも、季節に一度くらいは現地に行くようにしています。

画面越しでは出てこなかった話

ある日の訪問は、昼過ぎの社長との打ち合わせから始まりました。続けて営業の会議、夕方は採用の会議。夜は担当の方も一緒に食事をしました。

その日、人事の役割分担が、社長の思っている形と現場とで少しずれていることが分かりました。オンラインの定例を何か月続けても、たぶん気づけなかったと思います。会議室の外で、ふと出てくる話というのがあるんです。

最初の相談は、事業計画でした

部長のみなさんが来期の計画を自分の言葉で書けるように、振り返りから目標、戦略、リスクまでを考える枠組みを一緒につくる。そこが入口でした。

話しているうちに、営業の会議の進め方、採用の広告の使い方と、相談の範囲が広がっていきました。広告は、無駄になっている出稿を毎週洗い出して、続けるか止めるかを一緒に決めています。いまは経理の仕事の見直しまで含めて、4つのプロジェクトを並行して進めています。

一人ずつ、話を聞く

経理の仕事を見直すとき、最初にやったのは担当の方へのヒアリングでした。責任者の方の説明だけで進めず、一人ずつ時間をもらう。聞いた内容は業務の流れ図に起こし、本人に見てもらって「これで合っています」と言ってもらえるまで直しました。

途中で、責任者の方も把握していなかった手続きが見つかり、もう一度話を聞きに行ったこともあります。手間はかかります。ただ、そこを飛ばして作った仕組みは、現場で使われません。

人が行くべきところは、人が行く

業務の仕組み化を提案する立場でも、あえて伝えていることがあります。社員の方が取引先に顔を出しているから防げている離れ方は、どんなシステムでも検知できない、ということです。

効率にできるところは効率に。人が行くべきところは人が行く。その線を一緒に引くことも、私たちの仕事だと思っています。

「TLさんが担当者のところに入って、何のためにやっているのかを伝えてもらった方が、担当者の成長も早い。」

社長からいただいた言葉です。頼まれたことの外側に、少しはみ出していく。この会社とは、そういう関わり方をさせてもらっています。

文・片桐 正嗣株式会社TL 代表取締役

ご支援先が分からないよう、社名と一部の内容を伏せています。