FIELD LOG #014

反応が落ちた求人の見直し方。2週間ごとに、クリックと応募を分けて見る

求人作成求人の見直し表示 → クリック → 応募

求人は、出したあとの見直しで差がつきます。月に一度まとめて見るのでは、効いていない求人に1か月分の費用がかかり続けます。

求人を出したあと、いつ見直せばいいのか。よく聞かれます。月に一度の会議でまとめて見ている会社が多いのですが、それだと効いていない求人に、1か月分の費用がかかり続けます。私たちは、2週間(半月)をひと区切りにしています。

見る数字は、3つに絞る

クリック課金型の求人広告(Indeedのスポンサー求人など)は、表示されただけでは費用がかからず、クリックされたときに費用が発生します。なので、見る数字は次の3つで足ります。

  • 表示回数:検索結果に求人が出た回数
  • クリック率:表示されたうち、クリックして中を見てもらえた割合
  • 応募率:クリックされたうち、応募まで進んだ割合

これに、求人ごとの費用を並べます。言葉の定義は、Indeedの用語の解説にもまとまっています。

いちばん困るのは「見られているのに応募がない」求人

表示されるだけでクリックされない求人は、費用がほとんどかかりません。困るのは、クリックは集めるのに応募がゼロの求人です。中を見てもらうたびに費用がかかり、応募はひとつも来ない。

ある支援先で、求人広告の数字を求人1件ずつ並べたことがあります。ひと月の広告費のうち4割を超える額が、クリックはあるのに応募がゼロの求人に使われていました。部門によっては6割を超えていました。1件ずつは小さな額でも、数が多いと、ここまで積み上がります。

2週間ごとに、決めた線で機械的に分ける

見直しのルールは、迷わずに回せるくらい単純にしています。

  1. 2週間ごとに、求人1件ずつの費用・クリック・応募を出す
  2. 一定の費用を使っていて、応募率が1%を下回っている求人を抜き出す
  3. 抜き出した求人は、予算を厚くかける枠から外す
  4. 外した求人の原稿を書き直し、次の2週間でまた見る

「一定の費用」の線は、職種や地域でクリックの単価が違うので、会社ごとに決めます。最初から全部を対象にはしません。費用のむだがいちばん大きい部門から始めて、回し方が固まってから広げます。

クリック率か、応募率か。直す場所が変わる

抜き出した求人は、どちらの数字が低いかで、手を入れる場所が変わります。

  • クリック率が低い:検索結果の一覧で選ばれていません。直すのは職種名(タイトル)、画像、時給など、最初に目に入るところです
  • クリックはされるのに応募率が低い:中を読んで、応募をやめています。直すのは原稿の中身です。仕事の内容、勤務の条件、大変な点

Indeedの分析機能の解説でも、職種タイトルの工夫、給与条件の見直し、応募フォームの改善などが、手立てとして挙げられています。原稿の中身の書き方は、Field Log #005にまとめました。

見立て違いだったこと

私たちは最初、「見られているのに応募がない」求人ばかりに目を向けていました。ところが全部の求人を部門ごとに並べ直すと、クリックしたあと応募に進む割合は、どの部門も目安を上回っていました。共通して弱かったのは、その手前のクリック率でした。

原稿の中身を直す前に、一覧で選ばれる入口を直す必要があった。目立つ求人だけを見ていると、全体の弱いところを見落とします。いまは、抜き出した求人とは別に、部門ごとの3つの数字も必ず並べて見ています。

原稿のせいではないこともある

同じ拠点の求人がそろって振るわないとき、1件ずつ書き直しても数字が動かないことがあります。同じ支援先で地域ごとに切り分けてみると、その一帯で応募が集まりにくい、ということがありました。職種の構成が原因のこともあります。応募が集まりにくい職種の求人を多く出している拠点だけ、数字が悪く見えていた例もありました。

私たちが見てきた中では、「力を入れる」と決めて予算を厚くした求人が、そうでない求人より応募1件あたりの費用が悪い、ということもありました。どの求人に力を入れるかも、思い込みではなく実績で見直します。

原稿か、地域か、職種の構成か、運用か。どれが原因かを決めてから手を打つ。そのほうが、むだな書き直しが減ります。地域が原因なら、原稿より先に予算の配分を見直したほうが早いこともあります。

続けられる重さにしておく

見直しは、続かなければ意味がありません。キャンペーンのたびに現場の方が画像を1枚ずつ手で作り直していて、それが大きな負担になっていた例も見てきました。書き直しや画像づくりの手間は、できるだけ軽くしておきます。

広告の運用を代理店に任せている場合も、2週間ごとの数字は自社で見られるようにしておくことをおすすめします。どの求人に力を入れるかは、採用する側が決めることだからです。

2週間ごとに確かめること

  1. 求人1件ずつの費用・クリック・応募が出ているか
  2. クリックはあるのに応募がない求人を抜き出したか
  3. クリック率と応募率の、どちらが低いかを分けたか
  4. 拠点や地域でまとめて悪くなっていないか
  5. 力を入れる求人の指定を、実績で見直したか
  6. 直した求人を、次の2週間で見る予定に入れたか

原稿の書き出しに迷うときは、私たちの AI求人作成ツール「i-Pen」でたたき台をつくることもできます。応募が来たあとの対応については Field Log #003、採用の仕事をどこまで外に任せるかは Field Log #004 に書きました。

よく聞かれること

2週間では、数字が少なすぎませんか。
表示やクリックがまだ少ない求人は、判断を急がず次の区切りに持ち越します。抜き出すのは、一定の費用を使った求人だけです。
予算を外した求人は、もう出さないのですか。
外すのは、予算を厚くかける枠からです。原稿を書き直して、次の2週間でもう一度見ます。
何を目安に「低い」と判断していますか。
応募率は1%を下回るかを一つの線にしています。クリック率は職種や地域で差が大きいので、自社の過去の数字と比べて見ます。

文・片桐 正嗣株式会社TL 代表取締役

ご支援先が分からないよう、社名と一部の内容を伏せています。